
葉酸は着床しやすい受精卵を作る
女の赤ちゃんの卵巣の中には、卵子の元になる原子卵胞が数百万個あります。
年齢と共に原子卵胞も成熟していきます。
たくさんある原子卵胞の中から毎月1~2個が大きくなり、十分成長して卵胞になると黄体ホルモンにサインが送られ、卵胞から卵子が出てきます。
これが排卵です。
葉酸は卵胞が成熟するのを助けます。
卵胞は女の子が生まれたときから体内にある細胞ですので、卵胞の年齢を逆回転させることはできません。
それでも、卵胞を蓄え育てている卵巣に血液を十分流し、栄養を十分回してあげると卵巣の機能を若々しく保つことができます。
卵巣が年齢と共に疲れてくると、卵胞もあまり大きく育たちません。
小さい卵胞から出てきた未成熟な卵子は受精もうまくいかないのです。
卵胞が卵子を出すことすらできない場合もあり、これが不妊の原因の1つです。
卵巣のアンチエイジングには血行を良くすることが重要です。
葉酸はビタミンB12と一緒になって血液を作ってくれます。
血液が多くなると血行が良くなり、卵巣に十分な栄養がやってきます。
若々しい卵巣は卵胞を育てる力が強くなり、年齢が上がっても質の良い卵子を提供し続けることができます。
同じことは精子にも言えますので、赤ちゃんに会いたいご夫婦は2人で葉酸サプリを飲むことをお勧めします。
葉酸は着床しやすい子宮内膜を作る
妊娠するには卵子が受精するだけでは不十分です。
受精した卵子は細胞分裂を繰り返しながら、3~5日かけてゆっくり卵管を移動しながら胚盤胞(はいばんほう)になり、子宮内膜までやって来て孵化(ふか)します。
胚盤胞はしばらく子宮内膜の上を転がり、落ち着いたところで根っこのように細胞を伸ばして子宮内膜にしっかり根付きます。
ここを中心に胎盤が作られていきます。
着床に失敗すると、妊娠に至りません。
子宮内膜に厚みがありフカフカしていると胚盤胞は落ち着きやすく、根付きやすくなりますね。
葉酸は子宮内膜をフカフカにするのを助けます。
まず、葉酸はビタミンB12と一緒に働いて血液を作ります。
血液が増えると血行が良くなります。
血行が良くなると体が温まります。
体が温かいとホルモンバランスが整い、フカフカで厚みのあるしっかりした子宮内膜ができあがります。
ストレスも不妊の原因の1つです。
葉酸には気分を落ち着かせ、自律神経を安定させる働きがあります。
実際にうつ病や認知症の治療にも使われています。
葉酸には、ストレスによって崩れたホルモンのバランスを修正する働きもあるのです。